令和2年度(2020年度) 硯友会総会・懇親会の報告

 令和2年度の硯友会総会・懇親会は、5月9日(土)リーガロイヤルホテル小倉にて開催予定でしたが、新型コロナウィルスにより中止となりました。
従って本年度は、「会長ごあいさつ」と「実行委員長ごあいさつ」のみの掲載となります。

硯友会会長・実行委員長あいさつ

● 会長ごあいさつ(硯友会会長 石塚 政章 41回生)

 コロナ、コロナで世界中が大変な最中、5月の硯友会総会が中止となったため、6月20日付で幹事総会の承認をいただき(書面評決)、第12代硯友会会長に就任いたしました、41回生の石塚政孝です。これからの2年間、硯友会の充実・発展のため、同時に選任されました新執行部役員とともに力を尽くしていく所存ですので、ご協力の程宜しくお願いいたします。
 さて、我が硯友会への新規会員の加入がなくなって早10年余りが経ちました。会員の皆様のご尽力のおかげで、これまでの硯友会のさまざまな活動の歩みはすばらしいものでした。しかしながら、組織の先細り感は否めず、今後の硯友会のあり方について真剣に考えていかなければならない時期になってきたのではないかと思います。
 そこで、硯友会のあり方の一つとして、硯友会が地域社会と関わりを持ちながら、何らかの社会貢献ができないものか、そうした活動を通してどのように硯友会を維持・充実させていくのか、会員の皆様方と一緒に探っていきたいと考えています。
 そして、会全体の活性化もさることながら、同時にその根本となる同期会活動の活性化も課題です。  そこで少しでも参考になればと思い、我々41回生昭和42年卒の同期会のこれまでの歩みについてお知らせすることにします。
 我々が同期会を正式な形で立ち上げることになったきっかけは、門司高校卒業後20年を迎えようとした、その1年前に、地元にいて連絡の取れる同期生60名ほどが栄町の「万年亀」に集まって住所録を作ったことでした。せっかく住所録を作ったのだからということで、全体同期会を「門司倶楽部」で開催したのが、記念すべき第1回目の同期会でした。
 その時に会則を作り、年会費も決め、我々が門司高校に入学した年が東京オリンピックの年だったので、これからは4年に1回のオリンピックの年にこの会を開催しようと決め、会の名前を「門校41会」(もんこうよいかい)としました。
 その後、4年ごとのオリンピックの年に同期会を開催して、今日まで続いていますが、今年はオリンピックが延期になり、コロナ騒ぎで同期会の開催ができていない状況です。思えば、「門校41回」(もんこうよいかい)、よく続いているものだと我ながら感心します。
 終わりに‥。今や予想もしなかったことが起きる、変化の激しい時代となっています。しかしながら一方では、だからこそ今、『大切なもの』を見つめ直す機会を与えられたのだという見方ができるのではないかとも思えます。懐かしい顔やふと思い出すあの声、そして微かな記憶の中の鮮烈な思い出は、きっと参加した人をある時はほっとさせ、ある時は勇気づけてくれ、明日に向かう意欲をもう一度かき立ててくれるものだと思います。硯友会、同期会はいつでもあなたの参加を待っていますよということを申し上げて、就任のご挨拶といたします。

● 実行委員長ごあいさつ ( 実行委員長 割石 洋一 59回生)

 総会・懇親会はできなかったけれど…
 私達9の期の実行委員会メンバーは、5月9日の総会・懇親会に向けて準備を進めていましたが、新型コロナウイルス感染が深刻になりだした3月上旬、硯友会役員より「5月開催の中止および時期未定の延期」の連絡をいただきました。私はその時の状況から、中止は仕方ないと思っていました。しかし、時期未定の延期には正直「なぜ?」と思いました。役員の方の話では、毎年の総会を楽しみにしている会員の意見があり、開催の可能性を残した決定とのことでした。これまで総会に一度も出席したことがない私は、その時改めて、諸先輩方の門司高校に対する熱い想いを知り、総会・懇親会がいかに大切なイベントか、再認識しました。今年の総会・懇親会が中止になったことは、とても残念で寂しく思っています。「来年をお楽しみに」と言いたいけれど、まだ何とも言えない状況ですし、開催できたとしても、これまでのやり方を変える必要があると思います。来年は状況が改善して、総会・懇親会が開催されること を願っています。
 「硯の海」編集にあたっては、総会・懇親会のページが空きますので、59回生の実行委員メンバーで独自企画を考えました。高校時代や門司のことを思い出すきっかけになれば幸いです。
 私は卒業後門司を離れ、就職してからは転勤が多かったこともあって、同級生とのつきあいはほとんどなく、総会・懇親会に出席したこともありません。そんな私が昨年8月、巡り巡って実行委員長を引き受けることになりました。頼りない委員長の私を含む59回生の実行委員会メンバーは、9の期の先輩方、硯友会役員の皆様、一期上の58回生の先輩方など、多くの方々のご支授をいただきながらこの一年、総会開催と「硯の海」発行に向けて活動してきました。みなさん、ご支援ありがとうございました。
 この一年間の実行委員の活動を通じて、久しぶりに同級生に会い、在学中は付き合いのなかった人達とも、集い、話し、時々飲み食いし、外出自粛中はリモート会議したり、それまでの日常にはなかったことを経験しました。みんなそれぞれ仕事や家庭がある中、+αは大変なこともありましたが、いい経験になりました。総会には約五十人の同級生から出席の返事をもらっていて、卒業以来35年ぶりの再会を楽しみにしていました。幻となった同窓会がいつか実現で きるよう、この一年間にできた絆を切らさないように、紡いでいけたらいいなと思っています。

総会報告