令和元年度(2019年度) 硯友会総会・懇親会の報告

 令和元年5月11日(土)、令和元年度硯友会総会・懇親会が、リーガロイヤルホテル小倉にて開催されました。

第1部 総 会

● 会長ごあいさつ(硯友会会長 坂口 秀俊 43回生)   −至誠至純・真理探究について−

  新天皇の皇室の弥栄と我が国の発栄を祈ります。
さて、本校校歌の4番に「校是の二主義身に染めて」とあり、校是は「至誠至純・真理探究」であるとされている。平成5年、当時奉職していた門司高校で創立70周年記念事業の中の『創立七十年史』の編纂を行った際、様々な史資料を読むうちに、「校是の二主義」とは元来「皇室中心主義・勤労至上主義」であることを確認し、『硯の海』に投稿した(その後『創立八十年史』に転載)。校是の変更経緯については平成15年の『創立八十年史』を参照されたい。  我が母校には他校と異なり、校訓はなく校是があるのみである。私は「至誠至純・真理探究」の校是は大変素晴らしいと思っている。至誠は周知のとおり『孟子』離妻章句上にある「至誠而不動者、未之有也」をもとにしている。この『孟子』記載のことばを実践したのが吉田松陰であり、幕末水戸藩の藤田東湖も「誠は天の道也 之を誠ならしむるは人の道也」と書いている。
 私は10年以上、久留米水天宮(ここが本宮)の神官であった、眞木和泉守の遺した自筆の日記や書簡控、和歌・漢詩などを、水天宮で数名の者と丹念に読んでいる。久留米藩と大里の関係については戸上神社の鳥居などいくつかの遺物があり、田郷利雄氏の著作などに詳しいがここでは省略する。眞木和泉守は公式に2度上京しており、大里東口にあった久留米藩の出張所を利用している。和泉守は元治元年(1864年)7月の禁門の変で敗れた2日後、山崎天王山で壮烈な自刃をしたが、その3年前、「天も誠にて天たり。地も誠にて地たり。」(『何傷録』)と書き、一途に誠を尽くすことの大切さを説いている。要領よく生きる人が出世する当時の風潮にあって、たとえ愚かと嘲笑されてもひたすら誠を尽くせと訴えている。また、『何傷録』という長大な論文の中ほどには、「誠ならざれば物なし」 という『中庸』の語句を引用している。
 ここまで、至誠について少し言及したが、真理探究について和泉守の言葉を聞きたい。「学問せねば、吾身に生れつきたる善ある事もえしらず、まして他の人の徳あるもなきも弁へず。」と『何傷録』に書かれており、単なる知識を得ることだけが学問ではなく、世の中の動きをを明確に見据えた実践的な学問を和泉守は大切にした。
 私は教諭・教頭として合計14年間門司高校に奉職し、その後 門司学園の校長として母校の閉校に直接関わった。門司学園は門司高校の良き伝統を継承すべく様々な努力をしたつもりであり、その中でも校是の理念については文章化こそしなかったが、生徒には折に触れて上記のことなどを講話などで語った。
 最後に、お礼が遅くなりましたが、今年の総会の準備運営に当たられた 8の期(殊に58回生の皆さん)のご尽力により、盛大な総会を行うこと が出来ました。衷心より感謝申し上げ、ご挨拶とします。

● 実行委員長ごあいさつ(中洲 司 58回生) −母校愛に燃える・・・−

 令和元年5月11日、令和元年度硯友会総会・懇親会には多くの方々にご参加いただき誠にありがとうございました。ご来賓の皆様、ご協賛いただいた多くの方々に心より厚くお礼申し上げます。そして、当番期「8の期」の諸先輩、後輩を含めみなさんお疲れ様でした。
 2年前、現友会総会に参加した際、同級生から、実行委員長を命ぜられたことから始まり、昨年の現友会で実行委員長を拝命することになりました。   改元後まもない時期に硯友会総会が行われるということもあり、総会テーマにもその想いを乗せました。門司港駅も6年余りの文化財保存事業の完成を迎えることより、先輩方のご意見を踏襲しながら、ポスター制作のコンセプトにも多くの時間を費やすことになりました。
 『あたらしい時代へ・・・躍進』の言葉には現友会各位の今後の活躍に期待を乗せています。末尾には第二校歌の言葉を引用し、硯友会の原点である学生時代の思い出を被せています。「変わっていくもの」「変わらないもの」を重ねたコンセプトにてタイトルを決定しました。同窓会幹事会や当日ご列席の方々から高い評価をいただいたことでとても嬉しい気持ちに溢れました。
 硯友会のみなさんがお互いを尊重し、同じ「学び舎」の卒業生であることを友情に変え「いつも優しく」「時に厳しく」 お互い切磋琢磨しながら、「母校愛」に燃えるそんな仲間だと感じております。
 これからも後輩たちへ想いを伝えることから、親友会の発展に寄与し「母校愛」を大切に次世代に引き継いでいただけるよう努めて参ります。末筆となりましたが、今後の硯友会の益々のご隆盛を祈念して、感謝の意を込めてお礼の言葉とさせていただきます。

● 総 会
 令和元年5月11日(土)、令和元年度現友会総会・懇親会が開催されました。 会場はリーガロイヤルホテル小倉です。
 14時より総会が始まりました。司会は58回生の松尾理恵さんと藤本周子さんの二人です。  安部範子副会長(57回生)の「開会のことば」で総会は幕開けし、まずは物故者への黙祷を捧げました。  坂口秀俊会長(43回生)による挨拶が行われました。
 次に来賓を代表して井上英彦・門司学園中学校・高等学校校長(53回生)より祝辞と、門司学園の近況等も報告していただきました。
 議事開始にあたって石蔵康宏氏(48回生)が議長に選出され、長嶺勇幹事長(46回生)が会務報告、竹原清美会計(62回生)が決算報告を行い、坪根理一郎監事(58回生)より監査報告がなされ、拍手で承認されました。
 引き続き令和元年度一般会計予算案、硯友会活動支援基金運営目論見書案、「思ひ出ステーション」特別会計予算案が竹原会計より説明され、拍手を以て承認されました。  今年は特に質問もなくスムーズに議事は終了しました。
 古家秀樹副会長(43回生)による「閉会のことば」で約40分間の総会は滞りなく終了しました。


第2部 懇 親 会

 14時50分になり皆様もご着席された中、ステージ脇に懐かし制服姿の女学生が・・・。
と思いきや58回生の松尾理恵さん&藤本周子さん(共に吉野中卒)ではありませんか。
 少しでも皆様にあの頃を思い出して絆を深めていただこうと、門司港の思ひ出ステーションから制服をお借りして参りました。スカートのファスナーが最後まで閉まったかはヒ・ミ・ツですが、この2名の司会により懇親会開始です。
 まず始めに令和元年硯友会総会実行委員長中洲司(58回生野球部)より挨拶があり、開会を宣言、門司学園吹奏楽部OBの伴奏で高らかに校歌斉唱です。
 今年は現役生が試験前で出席出来ないため、OBが大役を買って出て下さり、校歌の他にも力強い演奏を披露して下さいました。
 続いて門司区長の上田伸一氏(53回生)のご発声で乾杯。歓談に華が咲きます。
 来賓のご紹介の後、いよいよ1回目のアトラクションのスタートです。司会進行は58回生の春日伸一さん(柔道部)と永石智弘さん(ラクピー部)へと変わります。
 「硯友会クイズ」と題して、門司をテーマにした内容を中心に、テーブル対抗(○×形式)で回答していただきました。この日のためにシミュレーションを重ね、何度も問題の内容や順序を練り直して臨みました。まず練習問題の「日本一になったことが有る?」では本当に日本一の方が1名。自虐ネタで会場を盛り上げて下さった方が1名。続く本題1間目「今日お誕生日の方が2名以上居る?」では3名も手が挙がり、司会者からの誕生日ソングのプレゼントや皆様の拍手と、会場は大いに盛り上がりました。
 2回目のアトラクションは、お楽しみの福引抽選会。商品が当たった方々の笑顔が印象的でした。今年も沢山の協賛品が集まりました。皆さま、ご協力本当にありがとうございました。楽しい時間はあっという間に過ぎ、いよいよ大詰めです。次期当番期の「9の期」の紹介です。中洲実行委員長より田村氏(59回生)へとタスキの引継ぎが行われ、力強い決意表明をいただきました。来年に懸ける意気込みそのままに、第二校歌斉唱のリードをお願いしました。会場一体となって、声高らかに第二校歌を斉唱する姿は壮観でした。 最後に、古川氏(68回生)の万歳三唱で、無事懇親会が終了しました。
 10年後は、彼らが中心となって、現友会を盛り上げてくれることを期待しています。
皆さま、ありがとうございました。来年またお会いしましょう。
それまでお元気で。


令和元年度 硯友会総会のアルバム

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